奄美の「瀬戸内の歌姫」デビュー(下)「歌で島にマクドナルドができたらうれしい」
奄美の「瀬戸内の歌姫」デビュー(下)「歌で島にマクドナルドができたらうれしい」 (1/2ページ)
2008.6.22 17:03
このニュースのトピックス:ウイークエンド「MSN産経ニュース」
スタジオで「すばらしき奄美」をレコーディングする川島マナミさん=6月13日、東京都文京区 鹿児島県・奄美大島の瀬戸内町がまちおこしのため企画した「瀬戸内の歌姫」に決まった中華料理店員、川島マナミさん(21)宅に今年3月、できたての町のPRソング「すばらしき奄美」の歌詞とカラオケCDがクロネコヤマトで届いた。
町役場の加藤和正さんが再び川島さんの働くショットバーへ飲みにきたのは、そのひと月ほど前だった。オーディションで歌姫に選ばれた女性が家族の反対で辞退。町では「さて歌姫をどうするんだろ」と噂が立っていた。
「ぜひ歌姫に」という加藤さんの話に、川島さんは「歌手なんて器じゃないし、川島マナミを売るなんて、いきなり言われても困ります」。
「そんな大げさな話じゃない。町をPRするキャンペーンガール的なものだから」
じっと見守っていた店のオーナー、高塚勇輝さんが言った。「やってみたらいいんじゃない。何でも経験だよ」
川島さんは結局、こう思って引き受けたという。
「一回やってみたら、自分が結婚して子供を産んだ時にこのことを言えるかな」
6月4日。羽田空港に茶髪の川島さんが降り立った。東京は2回目。初めての時は新宿アルタ前へ行きたくて、アルタを見て新宿で飲んですぐに帰った。今回は10泊、レコーディングのための上京だった。
「音楽業界の重鎮の方たちとお会いして、都はるみを『はるみちゃん』、五木ひろしを『五木くん』とか呼んでいるのにびっくりしました」
今回のプロデューサー役、小林和彦さんの上野・アメ横の店と目と鼻の先にある「ホテル丸谷」へ滞在し、作曲家の岡千秋さん宅で都合3回、レッスンを受けた。
6月13日。夏を思わせる昼下がり、文京区内のスタジオでレコーディングが始まった。
緊張してしまい、声に伸びがない。少し遅れてやってきた岡さんは「カラオケで歌ってるみたいだな。…ちょっとピアノでやってみようか」とピアノの前に腰を下ろした。
このニュースのトピックス:ウイークエンド「MSN産経ニュース」
スタジオで「すばらしき奄美」をレコーディングする川島マナミさん=6月13日、東京都文京区
「もっと伸び伸び歌ってみて。もっとブレス(息つぎ)を深く。そう」
岡さんの指導で、みるみる本来の声を取り戻して行く川島さん。
「お、だいぶ南国らしくなってきた。もっと伸び伸び歌って。輪になってさ、みんなで肩を組んで歌ってるような」
川島さんは言う。
「歌手になるとかは今のところ考えていません。一回きりの体験。でも、この歌で島に観光客がきてくれたり、もっと活気が出て、マクドナルドができたらうれしい。島には仕事がないから、若い子たちは島を出ようとしている。私もそうだった。一度でも島を出てマクドナルドの味を知っている人は、島にはいられなくなるんです」
瀬戸内町どころか、奄美大島全体にマクドナルドはない。ケンタッキーがあったが潰れたという。
「でも私は島が好き。もう絶対に出たくない」。川島さんは今回、上京して「東京の人はさっぱりしている」と感じたという。「味でいえば薄味。対して、島の人は濃い味です。それは東京の人が時間に追われて生活しているからじゃないかな。島の人はテゲって(のんびりして)いるんです」
ヘッドホンをかぶり直した歌姫は、島唄のようなやさしいメロディーにハスキーな声を乗せていく。
父の生まれた
母の生まれた
すばらしきふるさと
奄美よ
(「すばらしき奄美」)
(おわり)
◇
「瀬戸内の歌姫」川島マナミさんが歌う鹿児島県瀬戸内町のPRソング「すばらしき奄美」のCDは9月24日、制作・発売フリーボード、販売キングレコードで発売予定。問い合わせは東京・上野の演歌専門CD店「アメ横リズム」(電話/ファクス03・3831・5135)。
2008.6.22 17:03
このニュースのトピックス:ウイークエンド「MSN産経ニュース」
スタジオで「すばらしき奄美」をレコーディングする川島マナミさん=6月13日、東京都文京区 鹿児島県・奄美大島の瀬戸内町がまちおこしのため企画した「瀬戸内の歌姫」に決まった中華料理店員、川島マナミさん(21)宅に今年3月、できたての町のPRソング「すばらしき奄美」の歌詞とカラオケCDがクロネコヤマトで届いた。
町役場の加藤和正さんが再び川島さんの働くショットバーへ飲みにきたのは、そのひと月ほど前だった。オーディションで歌姫に選ばれた女性が家族の反対で辞退。町では「さて歌姫をどうするんだろ」と噂が立っていた。
「ぜひ歌姫に」という加藤さんの話に、川島さんは「歌手なんて器じゃないし、川島マナミを売るなんて、いきなり言われても困ります」。
「そんな大げさな話じゃない。町をPRするキャンペーンガール的なものだから」
じっと見守っていた店のオーナー、高塚勇輝さんが言った。「やってみたらいいんじゃない。何でも経験だよ」
川島さんは結局、こう思って引き受けたという。
「一回やってみたら、自分が結婚して子供を産んだ時にこのことを言えるかな」
6月4日。羽田空港に茶髪の川島さんが降り立った。東京は2回目。初めての時は新宿アルタ前へ行きたくて、アルタを見て新宿で飲んですぐに帰った。今回は10泊、レコーディングのための上京だった。
「音楽業界の重鎮の方たちとお会いして、都はるみを『はるみちゃん』、五木ひろしを『五木くん』とか呼んでいるのにびっくりしました」
今回のプロデューサー役、小林和彦さんの上野・アメ横の店と目と鼻の先にある「ホテル丸谷」へ滞在し、作曲家の岡千秋さん宅で都合3回、レッスンを受けた。
6月13日。夏を思わせる昼下がり、文京区内のスタジオでレコーディングが始まった。
緊張してしまい、声に伸びがない。少し遅れてやってきた岡さんは「カラオケで歌ってるみたいだな。…ちょっとピアノでやってみようか」とピアノの前に腰を下ろした。
このニュースのトピックス:ウイークエンド「MSN産経ニュース」
スタジオで「すばらしき奄美」をレコーディングする川島マナミさん=6月13日、東京都文京区
「もっと伸び伸び歌ってみて。もっとブレス(息つぎ)を深く。そう」
岡さんの指導で、みるみる本来の声を取り戻して行く川島さん。
「お、だいぶ南国らしくなってきた。もっと伸び伸び歌って。輪になってさ、みんなで肩を組んで歌ってるような」
川島さんは言う。
「歌手になるとかは今のところ考えていません。一回きりの体験。でも、この歌で島に観光客がきてくれたり、もっと活気が出て、マクドナルドができたらうれしい。島には仕事がないから、若い子たちは島を出ようとしている。私もそうだった。一度でも島を出てマクドナルドの味を知っている人は、島にはいられなくなるんです」
瀬戸内町どころか、奄美大島全体にマクドナルドはない。ケンタッキーがあったが潰れたという。
「でも私は島が好き。もう絶対に出たくない」。川島さんは今回、上京して「東京の人はさっぱりしている」と感じたという。「味でいえば薄味。対して、島の人は濃い味です。それは東京の人が時間に追われて生活しているからじゃないかな。島の人はテゲって(のんびりして)いるんです」
ヘッドホンをかぶり直した歌姫は、島唄のようなやさしいメロディーにハスキーな声を乗せていく。
父の生まれた
母の生まれた
すばらしきふるさと
奄美よ
(「すばらしき奄美」)
(おわり)
◇
「瀬戸内の歌姫」川島マナミさんが歌う鹿児島県瀬戸内町のPRソング「すばらしき奄美」のCDは9月24日、制作・発売フリーボード、販売キングレコードで発売予定。問い合わせは東京・上野の演歌専門CD店「アメ横リズム」(電話/ファクス03・3831・5135)。






















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