三笠フーズの汚染米転売 消費者の安全二の次
三笠フーズの汚染米転売 消費者の安全二の次
FujiSankei Business i. 2008/9/11
三笠フーズ九州事業所に立ち入り調査に入る福岡職員ら=8日、福岡県筑前町
■米菓などにも混入? 流通全容いまだ不明
農林水産省から農薬やカビ毒に汚染された輸入米を使っていた焼酎メーカーを公表され、メーカー側は製品回収を始めたが、流通経路の全容はまだ判明しておらず、米菓などに混入した可能性もある。「三笠フーズ」の偽装工作からは、消費者の安全を二の次にした商法が浮かび上がった。
◆二重帳簿・伝票
コメ市場開放のためのミニマムアクセス(最低輸入量)制度に基づいて輸入される外国米は年間約77万トン。大半は米菓、日本酒、みそなどの調味料に使われている。
検査で基準値以上の農薬が残留しているのが分かったり、輸送中にカビが生えたりしたコメは、「非食用」として農水省が安値で業者に売却する。
関係者によると、輸入米の中でも価格が安いベトナム産の食用米は1トン当たり約7万円程度。これに対し、農薬やカビ毒に汚染された輸入米は工業用ののりなどに使われ、1万円以下で取引されることも多い。
「汚染米を通常の価格で転売すれば、大きな利益が出るはず」(大手商社)。三笠フーズは営業地盤である関西や九州以外でも、非食用のコメを買い集めていた。
同社は帳簿や伝票を二重につくったり、食用米の袋を使って出荷したりしていた。農水省職員が確認にやってきた時だけは、工業用の袋に詰めていたという。
三笠フーズの汚染米を使ったとして公表された焼酎メーカーは福岡、熊本、鹿児島県の5社。各社とも出荷停止や製品回収などの対策を急いでいる。鹿児島県日置市の西酒造の被害額は約4億円に上る見通し。
鹿児島県喜界町の喜界島酒造の体岡英雄副工場長(53)は「7日に地元の農政事務所から連絡があり、初めて知った。製品については廃棄を含めてこれから検討する」と戸惑いを隠そうとしない。
熊本県多良木町の抜群酒造の関係者は「東京の酒類取引商社から、安いベトナム米との触れ込みで紹介され、飛び付いてしまった」と思わぬ事態に肩を落とした。
◆九州・関西以外にも
静岡、岐阜、千葉、茨城県。微量ながら農薬やカビ毒が含まれた輸入米が転売を繰り返して広がった先は、九州や関西ばかりでない。
「(転売先の)名称からすると、そういう(米菓)メーカーも含まれていると推測される」(農水省の調査担当者)。食用の加工原料として出荷された汚染米は何に姿を変え、どこで売られたのか。調査はしばらく終わりそうにない。
FujiSankei Business i. 2008/9/11
三笠フーズ九州事業所に立ち入り調査に入る福岡職員ら=8日、福岡県筑前町
■米菓などにも混入? 流通全容いまだ不明
農林水産省から農薬やカビ毒に汚染された輸入米を使っていた焼酎メーカーを公表され、メーカー側は製品回収を始めたが、流通経路の全容はまだ判明しておらず、米菓などに混入した可能性もある。「三笠フーズ」の偽装工作からは、消費者の安全を二の次にした商法が浮かび上がった。
◆二重帳簿・伝票
コメ市場開放のためのミニマムアクセス(最低輸入量)制度に基づいて輸入される外国米は年間約77万トン。大半は米菓、日本酒、みそなどの調味料に使われている。
検査で基準値以上の農薬が残留しているのが分かったり、輸送中にカビが生えたりしたコメは、「非食用」として農水省が安値で業者に売却する。
関係者によると、輸入米の中でも価格が安いベトナム産の食用米は1トン当たり約7万円程度。これに対し、農薬やカビ毒に汚染された輸入米は工業用ののりなどに使われ、1万円以下で取引されることも多い。
「汚染米を通常の価格で転売すれば、大きな利益が出るはず」(大手商社)。三笠フーズは営業地盤である関西や九州以外でも、非食用のコメを買い集めていた。
同社は帳簿や伝票を二重につくったり、食用米の袋を使って出荷したりしていた。農水省職員が確認にやってきた時だけは、工業用の袋に詰めていたという。
三笠フーズの汚染米を使ったとして公表された焼酎メーカーは福岡、熊本、鹿児島県の5社。各社とも出荷停止や製品回収などの対策を急いでいる。鹿児島県日置市の西酒造の被害額は約4億円に上る見通し。
鹿児島県喜界町の喜界島酒造の体岡英雄副工場長(53)は「7日に地元の農政事務所から連絡があり、初めて知った。製品については廃棄を含めてこれから検討する」と戸惑いを隠そうとしない。
熊本県多良木町の抜群酒造の関係者は「東京の酒類取引商社から、安いベトナム米との触れ込みで紹介され、飛び付いてしまった」と思わぬ事態に肩を落とした。
◆九州・関西以外にも
静岡、岐阜、千葉、茨城県。微量ながら農薬やカビ毒が含まれた輸入米が転売を繰り返して広がった先は、九州や関西ばかりでない。
「(転売先の)名称からすると、そういう(米菓)メーカーも含まれていると推測される」(農水省の調査担当者)。食用の加工原料として出荷された汚染米は何に姿を変え、どこで売られたのか。調査はしばらく終わりそうにない。






















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