南方のトンボ生息地が北上
南方のトンボ生息地が北上
地球温暖化など原因か
生息地が変化したタイワンウチワヤンマ(小浜継雄さん撮影) 南方を主な生息地とするトンボが九州や東海などの温帯地域に北上していることが、名古屋市天白区のトンボ研究家、松沢孝晋さん(48)=写真=らの研究で分かった。ニュー・サイエンス社「昆虫と自然」11月号に掲載された。地球温暖化で、トンボの幼虫が過ごす冬の水温が上がったことや、土地利用の変化などが原因とみられる。
南日本のトンボの分布は、鹿児島県屋久島と奄美大島の間にあるトカラ列島を境にして、南は熱帯系、北は温帯系の種が生息している。しかし、近年、熱帯系のトンボが九州などで確認されるようになったことから、松沢さんは沖縄や九州のトンボ研究家の協力を得て、南西諸島から九州本土にかけての最近のトンボの動向を調べた。
田原市内で2005年、台湾などに生息する「タイワンウチワヤンマ」が確認された。このトンボは1938年に鹿児島県で確認されたが、その後、東海地方でも71年に三重県紀伊長島町(現・紀北町)、96年には静岡県川根町(現・島田市)で確認された。
やはり台湾などにすむ「ベニトンボ」は1981年に沖縄県石垣島で確認後、93年に屋久島で見つかった後も北上を続け、07年には福岡県で確認された。「アオビタイトンボ」「オオメトンボ」などでも北上する傾向が見られたという。
松沢さんらは1980年代から90年代にかけて、九州各地の冬季の平均気温が約2度上がったことや、トンボが生息するダム、養殖池などの水面が増えたことが原因ではないかとみている。松沢さんは「熱帯系のトンボが、温帯地域で記録されるようになってきている。今後の動向を注目していきたい」と話している。
(2008年11月4日 読売新聞)
地球温暖化など原因か
生息地が変化したタイワンウチワヤンマ(小浜継雄さん撮影) 南方を主な生息地とするトンボが九州や東海などの温帯地域に北上していることが、名古屋市天白区のトンボ研究家、松沢孝晋さん(48)=写真=らの研究で分かった。ニュー・サイエンス社「昆虫と自然」11月号に掲載された。地球温暖化で、トンボの幼虫が過ごす冬の水温が上がったことや、土地利用の変化などが原因とみられる。
南日本のトンボの分布は、鹿児島県屋久島と奄美大島の間にあるトカラ列島を境にして、南は熱帯系、北は温帯系の種が生息している。しかし、近年、熱帯系のトンボが九州などで確認されるようになったことから、松沢さんは沖縄や九州のトンボ研究家の協力を得て、南西諸島から九州本土にかけての最近のトンボの動向を調べた。
田原市内で2005年、台湾などに生息する「タイワンウチワヤンマ」が確認された。このトンボは1938年に鹿児島県で確認されたが、その後、東海地方でも71年に三重県紀伊長島町(現・紀北町)、96年には静岡県川根町(現・島田市)で確認された。
やはり台湾などにすむ「ベニトンボ」は1981年に沖縄県石垣島で確認後、93年に屋久島で見つかった後も北上を続け、07年には福岡県で確認された。「アオビタイトンボ」「オオメトンボ」などでも北上する傾向が見られたという。
松沢さんらは1980年代から90年代にかけて、九州各地の冬季の平均気温が約2度上がったことや、トンボが生息するダム、養殖池などの水面が増えたことが原因ではないかとみている。松沢さんは「熱帯系のトンボが、温帯地域で記録されるようになってきている。今後の動向を注目していきたい」と話している。
(2008年11月4日 読売新聞)






















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