人事院総裁賞:海保の寶井さん受賞 判例データ化に尽力 「経験、後輩に」 /大阪
人事院総裁賞:海保の寶井さん受賞 判例データ化に尽力 「経験、後輩に」 /大阪
◇奄美大島出身、職務一筋40年
海上事件捜査のベテランで大阪海上保安監部次長の寶井允宣(たからいまさのぶ)さん(60)=兵庫県西宮市=が、優れた技能の公務員を表彰する人事院総裁賞を受賞した。駆け出し時代から整理・分析してきた裁判資料を組織全体で活用できるようデータベース化したり、航空機事故の捜査経験をマニュアルにまとめたりした実績が評価された。今春の定年退官を控え「少しでも多くの経験を後輩に伝えたい」と意欲を燃やしている。【小林祥晃】
鹿児島・奄美大島出身。67年に海上保安庁入庁後、警察官だった父の影響もあり「海の警察官」として海上の事故や犯罪の捜査をする警備部門一筋に歩んだ。
船の衝突事故を調べるには、海の交通ルールについて専門知識が必要で、検事が教えを請うこともある。「どんな判決があるのか知る必要がある」と法律専門誌を自宅で購読、海に関係する判例があればファイルにとじ、要旨をまとめた。
ファイル50冊、判例約1000件に達した97年ごろから、仕事の合間にすべての内容をパソコンに打ち込み、「判例データベース」を完成させた。「捜査がはかどる」と庁内で評判になり、現在は全国の海上保安本部に配布され、更新しながら使われている。
また、94年には関西国際空港開港に合わせ、飛行機が海に墜落した際の対応をまとめた「航空事故捜査マニュアル」も作成。「捜査が難航した神戸沖ヘリコプター墜落事故(90年)の教訓を残したい」との思いからだった。このマニュアルも全国で使われている。
「土日もなく仕事に明け暮れ、家族に何もしてやれなかった。2人の息子が成人したのは妻のおかげ」。現在は若手への講義や部内誌の執筆など、技能継承に力を注ぐ。
寶井さんは「定年まで残りわずかだが、海の事件はすべて引き受けるという気概を伝えたい」と話している。
毎日新聞 2009年2月2日 地方版
◇奄美大島出身、職務一筋40年
海上事件捜査のベテランで大阪海上保安監部次長の寶井允宣(たからいまさのぶ)さん(60)=兵庫県西宮市=が、優れた技能の公務員を表彰する人事院総裁賞を受賞した。駆け出し時代から整理・分析してきた裁判資料を組織全体で活用できるようデータベース化したり、航空機事故の捜査経験をマニュアルにまとめたりした実績が評価された。今春の定年退官を控え「少しでも多くの経験を後輩に伝えたい」と意欲を燃やしている。【小林祥晃】
鹿児島・奄美大島出身。67年に海上保安庁入庁後、警察官だった父の影響もあり「海の警察官」として海上の事故や犯罪の捜査をする警備部門一筋に歩んだ。
船の衝突事故を調べるには、海の交通ルールについて専門知識が必要で、検事が教えを請うこともある。「どんな判決があるのか知る必要がある」と法律専門誌を自宅で購読、海に関係する判例があればファイルにとじ、要旨をまとめた。
ファイル50冊、判例約1000件に達した97年ごろから、仕事の合間にすべての内容をパソコンに打ち込み、「判例データベース」を完成させた。「捜査がはかどる」と庁内で評判になり、現在は全国の海上保安本部に配布され、更新しながら使われている。
また、94年には関西国際空港開港に合わせ、飛行機が海に墜落した際の対応をまとめた「航空事故捜査マニュアル」も作成。「捜査が難航した神戸沖ヘリコプター墜落事故(90年)の教訓を残したい」との思いからだった。このマニュアルも全国で使われている。
「土日もなく仕事に明け暮れ、家族に何もしてやれなかった。2人の息子が成人したのは妻のおかげ」。現在は若手への講義や部内誌の執筆など、技能継承に力を注ぐ。
寶井さんは「定年まで残りわずかだが、海の事件はすべて引き受けるという気概を伝えたい」と話している。
毎日新聞 2009年2月2日 地方版





















はてなに追加
MyYahoo!に追加
del.icio.usに追加
livedoorClipに追加
