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台風

台風(たいふう、颱風)は、太平洋や南シナ海(赤道以北、東経180度以西100度以東)で発生する熱帯低気圧で、最大風速(10分間平均)が34ノット (17.2m/s) 以上のものを指す。

名前の由来
日本では、古くは野の草を吹いて分けるところから、野分(のわき、のわけ)といい、枕草子などにその表現を見ることが出来る。その後明治時代頃から颶風(ぐふう)と呼ばれるようになった。

現在の台風という名は、1956年の同音の漢字による書きかえの制定にともなって、颱風と書かれていたのが台風と書かれるようになったものであるが、その由来には諸説がある。主な説としては、以下のものが挙げられる。

中国広東省で、激しい風のことを大風(タイフン)といい、その後西洋に伝わり、ギリシャ神話のテュポンの影響でギリシャ式の"typhoon"というつづりで書かれるようになり、東洋に逆輸入され「颱風」となった。
中国福建と台湾閩南語、台湾語のほうからやってくる強い風を風篩(風颱、白話字:Hong-thai)と言い、それが日本に輸入された。
アラビア語で、嵐を意味する「tufan」が東洋に伝わり、「颱風」となった。また、英語では「typhoon」(タイフーン)となった。
ギリシャ神話に登場する恐ろしく巨大な怪物テュポン (τυφων,Typhon) に由来する「typhoon」から「颱風」となった。
沖縄(当時は琉球)でつくられた言葉とする説:久米村の気象学者蔡温の造語であるといわれる。
英語の「typhoon」は、古くは「touffon」と綴り、16世紀には文献に登場しているため、中国語の「大風」が由来とする説は不自然とされており、アラビア語起源、ギリシャ語起源の二つの説が有力である。


呼称
WMOによる国際分類の定義では、日本の台風とは異なり、最大風速(1分間平均)が64ノット以上のものをタイフーン (typhoon) と呼ぶ。

日本では、古くは野分(のわき)と呼ばれ、源氏物語の巻名にもなっている。また度々台風に見舞われる沖縄のウチナーグチでは「カジフチ(風吹き)」または「テーフー(台風)」と称する。フィリピンではバギオという俗称で呼ばれる。

同様の気象現象は世界各地にあり、それぞれの地方により呼び名が違う。国際分類では、大西洋北部・太平洋北東部・太平洋北中部では、ハリケーン (Hurricane) と呼び、インド洋北部・インド洋南部・太平洋南部では、サイクロン (Cyclone) と呼ぶ。オーストラリア付近では、俗称でウィリー・ウィリーとも呼ばれるが、正式にはサイクロンである。

台風が、国際分類上、熱帯低気圧をハリケーンやサイクロンと呼ぶ区域に進んだ場合には、台風ではなくそれぞれの区域の名称で呼ばれることになる。東経180度より東(西経)に進んだ場合、最大風速(1分間平均)が64ノット以上のものはハリケーンと呼ばれ、34ノット以上64ノット未満のものをトロピカルストーム (Tropical Storm) と呼ばれる。また、マレー半島以西に進んだ場合、サイクロンと呼ばれる。

例えば、1970年の台風13号は西経域で発生し、一時、東経域に移動したものの、すぐに西経域に去ってしまったために、特に勢力が衰えたわけではないものの、台風ではなくなった。また、1972年の台風29号はマレー半島を抜けてベンガル湾に抜けたことにより台風ではなくなった。

逆に、西経域で発生したものが東経180度以西に進んだ場合は、台風となる。

例えば、2002年に西経域で発生したハリケーン・エーレとハリケーン・フーコは、ともに東経180度より西に進んで、それぞれ台風17号と台風24号となった。また2006年にもハリケーン・イオケが東経180度を越えたため、台風12号になった。この場合、これらの台風につけられる名前は下述するアジア名ではない。


台風の分類
台風の強さによる分類は、以下の通りである(米軍の合同台風警報センターでは1分間平均の最大風速、日本では10分間平均の最大風速によって分類する。厳密には例えば米軍の合同台風警報センターがtyphoonの強度に達したと判断しても、日本では強い台風の強度に達したと判断しない場合も生じる。また、1分間平均風速は10分間平均風速よりも1.2〜1.3倍ほど大きく出る傾向にある)。なお、現在日本では台風の航空機観測は行っておらず、台風の位置、中心気圧、最大風速、大きさの数値は台風の衛星画像によって算出している(ドボラック法)。以前は最大風速ではなく中心気圧で強さを分類していた。

最大風速 (m/s) 最大風速 (knot) 国際分類 日本の分類
(旧) (新)
< 17.2 ≤ 33 Tropical Depression (TD) 弱い熱帯低気圧 熱帯低気圧
17.2 - 24.5 34 - 47 Tropical Storm (TS) 台風 弱い 台風 ―
24.6 - 32.6 48 - 63 Severe Tropical Storm (STS) 並の強さ
32.7 - 43.7 64 - 84 Typhoon (T) 強い 強い
43.7 - 54.0 85 - 104 非常に強い 非常に強い
≥ 54.0 ≥ 105 猛烈な 猛烈な

また、台風の大きさによる分類は、以下の通りである。(風速15m/s以上の強風域の大きさによって分類する。15m/s以上の半径が非対称の場合は、その平均値をとる。)尚、以前は1,000ミリバール等圧線の半径で判断していた。

風速15m/s以上の半径 大きさの階級
(旧) (新)
< 200 km ごく小さい
200 - 300 km 小型(小さい)
300 - 500 km 中型(並の大きさ)
500 - 800 km 大型(大きい) 大型(大きい)
≥ 800 km 超大型(非常に大きい) 超大型(非常に大きい)

これらを組み合わせて、かつては「大型で並の強さの台風」というような言い方をしていた。しかし、組み合わせによっては「小型で弱い台風」となる場合もある。1999年(平成11年)8月14日の玄倉川水難事故を契機に、このような表現では、危険性を過小評価した人が被害に遭うおそれがあるとして、気象庁は2000年(平成12年)6月1日から、「弱い」や「並の」といった表現を削除し、上記表の(新)の欄のように表現を改めた。したがって、「小型で【中型で・ごく小さく】弱い【並の強さの】台風」と呼ばれていたものは、単に「台風」、「大型で並の強さの台風」は「大型の台風」と表現されるようになった。


中華人民共和国の台風分類
中華人民共和国では「熱帯低気圧の等級に関する国家標準」で熱帯低気圧及び台風を以下のように分類している

分類名 : 地表における最大風速(秒速)

超強台風(Super TY): 51.0m以上
強台風(STY): 41.5〜50.9m
台風(TY): 32.7〜41.4m
強熱帯風暴(STS): 24.5〜32.6m
熱帯風暴(TS): 17.2〜24.4m
熱帯低圧(TD): 10.8〜17.1m

台風の主な特徴
ほとんどの台風は夏から秋にかけて発生する。通常、太平洋高気圧の縁に沿って移動し、日本列島やフィリピン諸島、台湾、朝鮮半島などに大きな被害を与える。日本へのコースの詳細は、#日本へのコースを参照。

台風の中心が最も天気が荒れていると考えがちだが、中心付近は暴風が吹き荒れるものの風向きが乱れているために互いに打ち消し合い、最も荒れているわけではない。台風の目では風が吹かないのはこのためである。最も天気が荒れるのは台風の中心よりも進行方向に対して少し右側(南東側)である。これは、台風をめがけて吹き込む風と台風本体を押し流す気流の向きが同じであるために、より強く風が吹き荒れるためである。気象学上では台風の右側半分を危険半円と呼ぶ。逆に台風の左側半分は吹き込む風と気流の向きが逆になるために比較的風は弱く、可航半円と呼ぶ。しかし可航半円の風はあくまでも右側半分と比較して弱いだけであるため、可航半円の範囲といえども強い台風の場合は暴風が吹き荒れており危険である。

被害という視点で語られることの多い台風も、日本では、梅雨以後夏期の水瓶(各地のダムや山間部の川)への重要な水源にもなることから、来なければそれでいいというものでもない。2005年の台風14号は大きな被害を生んだが、それまで渇水によって貯水率0%となっていた早明浦ダムを、たった一日で一気に100%まで回復させた。2007年の台風4号も同様である。


台風を消滅させるアイデアとその問題点
SF小説で見られるような、核爆発級のエネルギーを用いて台風を消滅させるアイデアが、現実には不可能であることは論を俟たない。一般的な規模の台風のもつ熱量は1018 J程といわれ、広島型原爆数千個分にも相当する。2005年現在、人類はそれをはるかに上回る量の核兵器を保有しているが、その使用が核の冬を招く事は必至である。

より平穏な方法(ヨウ化銀など化学物質の空中散布など)によって規模の縮小を図る研究も行われているが、台風は上記のような大規模なエネルギー循環や、水源としての機能を担っていることなど影響が極めて多大であり、人為的操作は環境に破局的な事態も招きかねないため、実行されたことはない。


台風の命名
日本では、気象庁が、台風が発生した順に台風番号を付けており、台風は通常はこの台風番号で呼ばれる。気象庁では、情報文等においては元号年と組み合わせて「昭和60年台風第10号」のように表記し、天気図等においては西暦年の下2桁と組み合わせて「台風8510」、「T8510」のように表記している(いずれも1985年(昭和60年)に発生した10番目の台風の例)[1]。しかし、後者の4桁の番号では、100年後には番号が重複することになるという問題がある(例:2000年の台風1号と2100年の台風1号はともに「台風0001」と呼ばれる)。民間では、「第」を省略するとともに、特定する必要がない場合には年号も省略して「台風10号」のように呼ぶことが多い。

特に災害の大きかったものについては上陸地点などの名前を付けて呼ぶこともある(伊勢湾台風など)。戦後、気象庁によって命名された台風は以下の8つである。

気象庁命名台風
気象庁命名 名称 国際名 年
洞爺丸台風 昭和29年台風第15号 Marie 1954年
狩野川台風 昭和33年台風第22号 Ida 1958年
宮古島台風 昭和34年台風第14号 Sarah 1959年
伊勢湾台風 昭和34年台風第15号 Vera 1959年
第2室戸台風 昭和36年台風第18号 Nancy 1961年
第2宮古島台風 昭和41年台風第18号 Cora 1966年
第3宮古島台風 昭和43年台風第16号 Della 1968年
沖永良部台風 昭和52年台風第9号 Babe 1977年




第二次世界大戦後の米軍占領下では、アメリカ式の女性名が台風に付けられたが、サンフランシスコ講和条約発効後の1953年の台風3号以降は番号順とされている。
あくまで俗称であるが、著名なものとして「五輪台風」がある。これは、1960年の8月23日15時から翌日3時(JST)にかけて天気図上に台風14(Bess)・15(Carmen)・16(Della)・17(Elaine)・18(Faye)号が天気図上に並び、この年がローマ五輪の開催年だった事などからマスコミなどからこう名づけられた[2]。このうち、台風17号について台風7号であるとする文献もあるが[3]、台風7号が発生していたのは7月25日-30日(JST)であり、誤りである[4]。

アジア名
2000年からは米国とアジア各国で構成された台風委員会が台風の国際的な呼称(アジア名)を定め、国外では広く使用されている。(外部リンク参照。)2003年9月韓国南部に大被害をもたらした台風マエミー(Maemi)(台風0314)は有名である。この名前はたまたま北朝鮮の命名で、「マエミー」はセミを意味する朝鮮語(実際の発音は「メミ」)である。また2004年9月に日本を襲った台風18号はベトナム命名の台風ソングダー(Songda, 川の名)であり、同年の台風19号はカンボジア命名の台風サリカー(Sarika)、台風20号は中国命名のハイマー(Haima)と順番が決まっている。しかし、日本国内では依然として番号による呼び方が一般的である。ただし、2004年10月に各地に甚大な影響を及ぼした台風22号、23号は、ニュース番組などの報道機関により、それぞれマーゴン (Ma-on) 、トカゲ (Tokage) というアジア名でも呼ばれ、一般の人々にもアジア名が広く知られるようになった。なお、東経180度以東で発生したハリケーン等の熱帯低気圧が東経180度以西に進んで台風となったものには、アジア名は命名されない。


アジア名一覧
以下の表は見やすくするための便宜的なもので、表左上の1番(Damrey ダムレイ)から始まり、1列目いちばん下の28番(Trami チャーミー)の次は2列目いちばん上の29番(Kong-rey コンレイ)となる。名称は全部で140個あリ、一巡すると再び最初(ダムレイ)に戻る。名称の順番は、2007年現在2周目に入っている。

後節で詳説するように、甚大な被害をもたらした台風は、加盟国の要請に基づく台風委員会の決定によって名称が変更されるため、2周目からは、以下の12個が変更されている。(49)Vamei→Peipah、(55)Chataan→Matmo、(64)Rusa→Nuri、(73)Pongsona→Noul、(74)Yanyan→Dolphin、(80)Imbudo→Molave、(87)Maemi→Mujigae、(95)Sudal→Mirinae、(102)Tingting→Lionrock、(107)Rananim→Fanapi、(132)Matsa→Pakhar、(137)Nabi→Doksuri。 また、3周目からは、以下の名前が変更されている。(2)Longwang→Haikui、(7)Chanchu → Sanba、(10)Bilis → Maliksi、(11)Kaemi → Gaemi、(14)Saomai → Son Tinh、(20)Xangsane → Leepi、(25)Chebi → Jebi、(26)Durian → Mangkhut、(53)Noguri → Neoguri、(67)Changmi → Jangmi、(81)Koni → Goni。

順番 命名した国と地域 呼名 片仮名読み 意味
1 カンボジア Damrey ダムレイ 象
2 中国 Haikui ハイクイ イソギンチャク
3 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Kirogi キロギー がん(雁)
4 香港 Kai-tak カイタク 啓徳(旧空港名)
5 日本 Tembin テンビン てんびん座
6 ラオス Bolaven ボラヴェン 高原の名前
7 マカオ Sanba サンバ マカオの名所
8 マレーシア Jelawat ジェラワット 淡水魚の名前
9 ミクロネシア Ewiniar イーウィニャ 嵐の神
10 フィリピン Maliksi マリクシ 速いを表すフィリピン語
11 韓国 Gaemi ケーミー あり(蟻)
12 タイ Prapiroon プラピルーン 雨の神
13 米国 Maria マリア 女性の名前
14 ベトナム Son Tinh ソンティン ベトナム神話の山の神
15 カンボジア Bopha ボーファ 花
16 中国 Wukong ウーコン (孫)悟空
17 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Sonamu ソナムー 松
18 香港 Shanshan サンサン 少女の名前
19 日本 Yagi ヤギ やぎ座
20 ラオス Leepi リーピ ラオス南部の滝の名前
21 マカオ Bebinca バビンカ プリン
22 マレーシア Rumbia ルンビア サゴヤシ
23 ミクロネシア Soulik ソーリック 伝統の酋長称号
24 フィリピン Cimaron シマロン 野生の牛
25 韓国 Jebi チェービー つばめ(燕)
26 タイ Mangkhut マンクット マンゴスチン
27 米国 Utor ウトア スコールライン
28 ベトナム Trami チャーミー 花の名前
29 カンボジア Kong-rey コンレイ 伝説の少女の名前
30 中国 Yutu イートゥー 民話のうさぎ
31 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Toraji トラジー 桔梗
32 香港 Man-yi マンニィ 海峡の名前
33 日本 Usagi ウサギ うさぎ座
34 ラオス Pabuk パブーク 大きな淡水魚
35 マカオ Wutip ウーティップ ちょう(蝶)
36 マレーシア Sepat セーパット 淡水魚の名前
37 ミクロネシア Fitow フィートウ 花の名前
38 フィリピン Danas ダナス 経験すること
39 韓国 Nari ナーリー 百合
40 タイ Wipha ウィパー 女性の名前
41 米国 Francisco フランシスコ 男性の名前
42 ベトナム Lekima レキマー 果物の名前
43 カンボジア Krosa クローサ 鶴
44 中国 Haiyan ハイエン うみつばめ
45 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Podul ポードル やなぎ
46 香港 Lingling レンレン 少女の名前
47 日本 Kajiki カジキ かじき座
48 ラオス Faxai ファクサイ 女性の名前
49 マカオ Peipah ペイパー 魚の名前
50 マレーシア Tapah ターファー なまず
51 ミクロネシア Mitag ミートク 女性の名前
52 フィリピン Hagibis ハギビス すばやい
53 韓国 Neoguri ノグリー たぬき
54 タイ Rammasun ラマスーン 雷神
55 米国 Matmo マットゥモ 大雨
56 ベトナム Halong ハーロン 湾の名前
57 カンボジア Nakri ナクリー 花の名前
58 中国 Fengshen フンシェン 風神
59 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Kalmaegi カルマエギ かもめ
60 香港 Fung-wong フォンウォン 山の名前(フェニックス)
61 日本 Kammuri カンムリ かんむり座
62 ラオス Phanfone ファンフォン 動物
63 マカオ Vongfong ヴォンフォン すずめ蜂
64 マレーシア Nuri ヌーリ オウム
65 ミクロネシア Sinlaku シンラコウ 伝説上の神
66 フィリピン Hagupit ハグピート むち打つこと
67 韓国 Jangmi チャンミー ばら
68 タイ Mekkhala メーカラー 雷の天使
69 米国 Higos ヒーゴス いちじく
70 ベトナム Bavi バービー ベトナム北部の山の名前
71 カンボジア Maysak メイサーク 木の名前
72 中国 Haishen ハイシェン 海神
73 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Noul ノウル 夕焼け
74 香港 Dolphin ドルフィン 白いるか。香港を代表する動物の一つ。
75 日本 Kujira クジラ くじら座
76 ラオス Chan-hom チャンホン 木の名前
77 マカオ Linfa リンファ はす(蓮)
78 マレーシア Nangka ナンカー 果物の名前
79 ミクロネシア Soudelor ソウデロア 伝説上の酋長
80 フィリピン Molave モラヴェ 木の名前
81 韓国 Goni コーニー 白鳥
82 タイ Morakot モーラコット エメラルド
83 米国 Etau アータウ 嵐雲
84 ベトナム Vamco ヴァムコー ベトナム南部の川の名前
85 カンボジア Krovanh クロヴァン 木の名前
86 中国 Dujuan ドゥージェン つつじ
87 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Mujigae ムジゲ 虹
88 香港 Choi-wan チョーイワン 彩雲
89 日本 Koppu コップ コップ座
90 ラオス Ketsana ケッツァーナ 木の名前
91 マカオ Parma パーマァ マカオ料理の名前
92 マレーシア Melor メーロー ジャスミン
93 ミクロネシア Nepartak ニパルタック 有名な戦士の名前
94 フィリピン Lupit ルピート 冷酷な
95 韓国 Mirinae ミリネ 天の川
96 タイ Nida ニーダ 女性の名前
97 米国 Omais オーマイス 徘徊
98 ベトナム Conson コンソン 歴史的な観光地の名前
99 カンボジア Chanthu チャンスー 花の名前
100 中国 Dianmu ディアンムー 雷の母
101 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Mindulle ミンドゥル たんぽぽ
102 香港 Lionrock ライオンロック 山の名前
103 日本 Kompasu コンパス コンパス座
104 ラオス Namtheun ナムセーウン 川の名前
105 マカオ Malou マーロウ めのう(瑪瑙)
106 マレーシア Meranti ムーランティ 木の名前
107 ミクロネシア Fanapi ファナピ サンゴ礁を形成する小さな島々
108 フィリピン Malakas マラカス 強い
109 韓国 Megi メーギー なまず
110 タイ Chaba チャバ ハイビスカス
111 米国 Aere アイレー 嵐
112 ベトナム Songda ソングダー 北西ベトナムにある川の名前
113 カンボジア Sarika サリカー さえずる鳥
114 中国 Haima ハイマー タツノオトシゴ
115 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Meari メアリー やまびこ
116 香港 Ma-on マーゴン 山の名前(馬の鞍)
117 日本 Tokage トカゲ とかげ座
118 ラオス Nock-ten ノックテン 鳥
119 マカオ Muifa ムイファー すもも
120 マレーシア Merbok マールボック 鳥の名前
121 ミクロネシア Nanmadol ナンマドル 有名な遺跡の名前
122 フィリピン Talas タラス 鋭さ
123 韓国 Noru ノルー のろしか(鹿)
124 タイ Kulap クラー ばら
125 米国 Roke ロウキー 男性の名前
126 ベトナム Sonca ソンカー さえずる鳥
127 カンボジア Nesat ネサット 漁師
128 中国 Haitang ハイタン 野生リンゴ
129 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Nalgae ナルガエ つばさ
130 香港 Banyan バンヤン 木の名前
131 日本 Washi ワシ わし座
132 ラオス Pakhar パカー 淡水魚の名前
133 マカオ Sanvu サンヴー さんご(珊瑚)
134 マレーシア Mawar マーワー ばら
135 ミクロネシア Guchol グチョル うこん
136 フィリピン Talim タリム 鋭い刃先
137 韓国 Doksuri ドクスリ わし(鷲)
138 タイ Khanun カーヌン 果物の名前、パラミツ
139 米国 Vicente ヴェセンティ 男性の名前
140 ベトナム Saola サオラー ベトナムレイヨウ


アメリカでの名称
アメリカ合衆国ではA、B、C順にあらかじめ用意した男女の名前をつける(カスリーン台風、ジェーン台風など)。日本でも敗戦直後の米軍占領中にはこの命名方法が取られていた。ただし、当時の命名法では女性名のみが使われていたので、日本での台風の命名もすべて女性名であった。この命名法は、性差別につながるなどとして、1979年に男女の名前を交互につける方法に改められた。このリストは大西洋海洋気象研究所のサイト[5]などで見ることができる。


引退
大西洋北部などの他海域においては、顕著な影響を与えたものの国際名については、名前リストから削除されて、次回以降から別の国際名が使用される「引退」という慣例がある。例えば、2004年にカリブ海の国々やアメリカ合衆国に顕著な影響を与えたハリケーンIvanは、この年で「引退」し、次回の2010年にはIgorという国際名が使用されることが決まっている。この慣例の目的は、将来、顕著な影響を与えたものと同じ国際名が使用されないことを保証することにより、異なる年の同じ複数の国際名の中からどの年のものか特定しにくくなるという曖昧性を減らすことにある(例えば、大西洋北部において、Arleneという国際名は過去に9回も使用されている。しかし、これらの中に特に顕著な影響を与えたものがないため、現在のところは「引退」扱いとなっていない)。

太平洋北西部においても同様に、「引退」が適用されることがある。例えば、1991年に日本に大きな被害を与えた台風19号の国際名Mireilleは、この年限りで使用中止となり、Melissaという国際名に変更された。この慣例は、2000年に台風の国際名がアジア名に変更されてからも適用されている。例えば、2002年に朝鮮半島に大きな被害を与えた台風15号の国際名Rusaは、次回はNuriに変更になることが決まっている。また、2003年にRusaと同様に朝鮮半島に大きな被害を与えた台風14号の国際名Maemiも、次回はMujigaeに変更になることが決まっている。一方、顕著な影響を与えても、この慣例が適用されない場合もある。例えば、1959年の伊勢湾台風(昭和34年台風第15号)の国際名Veraは、「引退」扱いとならず、以降も何度か使用された。


台風の発生と発達

台風の発生メカニズム
台風やハリケーン・サイクロンなどの熱帯低気圧発生の機構については様々な説が唱えられてきた。熱帯の強い日射により海面に生じた上昇気流によるという説、熱帯収束帯(赤道前線)上に発生するという説などが出されたが、どれも不完全であった。

現在では、「偏東風波動説」が多くの支持を集めている。南北両半球の北緯(南緯)30度付近には、赤道で上昇して北上(南下)した空気が上空に滞留して下降し、「亜熱帯高圧帯」が形成される。北太平洋高気圧もその例であるが、これらの高気圧から赤道方向に向けて吹き出した風はコリオリの力を受けて恒常的な東風になる。これが偏東風で、この風の流れの中にうねり(波動)ができると渦度が生じ、熱帯低気圧となるという考えである。なぜ波動が出来るのかはまだはっきりしないが、実際の状況には最もよく合致した説である。

ただし、そうして発生した波動の多くは発達せずにつぶれてしまう。1万メートル以上の上層に高気圧を伴う場合には高気圧の循環による上昇気流の強化により台風に発達すると思われる。また海水の温度が26度以上であることも重要な条件であり、高温の海面から蒸発する水蒸気が放出する潜熱が原動力になっている。


台風の発達
台風の発達過程はかなり詳しくわかっている。台風の原動力は凝結に伴って発生する熱である。温暖な空気と寒冷な空気の接触等による有効位置エネルギーが変換された運動エネルギーが発達のエネルギー源になっている温帯低気圧との大きな違いはここにある。

上昇流に伴って空気中の水蒸気は凝結し、熱(潜熱)を放出する。軽くなった空気は上昇する。すると地上付近では周囲から湿った空気が中心に向かい上昇し、さらに熱を放出しエネルギーを与える。このような条件を満たすときに台風は発達する。このような対流雲の発達の仕方をシスク(CISK、第二種の条件付不安定)という。

なお、台風が北半球で反時計周りの渦を巻くのは、風が中心に向かって進む際にコリオリの力を受けるためである。

2個の台風が1,000Km以内にある場合、互いに干渉し合って複雑な経路をたどることがある。これを提唱者の名前をとって藤原の効果と呼ぶ。

一般に、台風は日本の南海上で発達し日本列島に接近・上陸すると衰える傾向がある。これは、南海上では海水温が高く、上述した台風の発達に必要な要素が整っているためで、日本列島に近づくと海水温が26度未満(真夏〜初秋は日本列島付近でも26度以上の場合があり、台風が衰えない場合もある)になることにより台風の発達は収束傾向になり、高緯度からの寒気の影響を受けて台風の雲も渦巻き型が崩れ、温帯低気圧の雲形へと変化する(但し、温帯低気圧に変わってから再発達する場合がある)。さらに上陸すると山脈や地上の建物などによる摩擦によって台風はエネルギーを消費し、急速に勢力が衰えるようになる。これが日本に近づく台風の特徴といえよう。

ただし例外もある。日本列島に上陸せず対馬海峡を通過し日本海南部に入った場合、または台風が日本列島に一端上陸し、勢力が衰えた後に日本海南部へ出た場合は、暖流である対馬海流(海水温が26度以上の場合のみ)の暖気が台風へエネルギーを供給し、且つ高緯度から上空に流れる寒気の影響を受けるために、台風は勢力が衰えるどころか再発達し、普段は台風による被害を受けにくい北海道、東北地方に甚大な被害を与える場合もある(日本海北部はリマン海流(寒流)の影響で海水からのエネルギーが供給できないために台風自体は衰えるが、寒気の影響を受けて台風から温帯低気圧に変わった後に再発達する場合がある)。1954年の洞爺丸台風(昭和29年台風第15号)や1991年の台風19号(りんご台風)、2004年の台風18号などがその例である。


台風の上陸と通過
日本の気象庁の定義によれば、台風の上陸とは、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸に達することをいう。したがって、台風の中心が上記4島以外の島の海岸に至っても上陸とは言わないため、沖縄県に台風が上陸することはない。台風の中心が、小さい島や半島を横切って、短時間で再び海上に出ることは、台風の通過と呼ばれる。


日本へのコース
台風が日本本土を襲う経路は様々であり、類型化は難しいが、典型的な台風として、北緯15度付近のマリアナ諸島近海で発生して西寄りに時速20キロメートル程度で進み、次第に北寄りに進路を変えて北緯25度付近、沖縄諸島の東方で転向し、北東に向けて加速しながら日本本土に達するというパターンが考えられる。台風の経路として書籍にもしばしば掲載される型であるが、実際にはこのような典型的な経路を取るものは少なく、まれには南シナ海で発生してそのまま北東進するもの、日本の南東海上から北西進するもの、あるいは狩野川台風(昭和33年台風第22号)のように明確な転向点がなく北上するものなどもある。さらに、盛夏期で台風を流す上層の気流が弱く方向も定まらないような時期には、複雑な動きをする台風も見られる。

日本には、平均して、毎年10個前後の台風が接近し、そのうち3個くらいが日本本土に上陸する。2004年には10個の台風が上陸し、上陸数の記録を更新した(2004年の台風集中上陸参照)。

台風が日本本土に上陸するのは多くが8月から9月であり、年間平均上陸数は8月が最も多く、9月がこれに次ぐ。8月は、太平洋高気圧が日本付近を覆い、台風が接近しにくい状況ではあるが、台風発生数も最も多く、また高気圧の勢力には強弱の周期があるため、弱まって退いた時に台風が日本に接近・上陸することが多い。無論、西に進んでフィリピン・台湾・中国に上陸したり朝鮮半島方面に進むものも少なくない。7月や10月にも数年に1度程度上陸することがある。最も早い例では1956年4月25日に台風3号が鹿児島県に上陸したことがあり、最も遅いものとしては、1990年11月30日に台風28号が紀伊半島に上陸した例がある。


台風による被害
台風が上陸、あるいは接近すると、暴風(強風)、高潮、高波による看板や標識、樹木などの倒壊や、建物の損壊(屋根が飛んだりするなど)のほか、大雨による洪水、浸水や道路、橋などの流出、土砂崩れ、地すべりなどの被害が発生する。また、台風が上陸しなくても、時期によっては秋雨前線や梅雨前線を刺激して大雨をもたらし、これによる被害が発生することも多い(このことを、NHKなどでは「台風+前線=大雨」という式を用いて表すことが多い)。

台風が日本海側を通った時接近時の日本海側や、台風が太平洋側を通った時の離れていく時の太平洋側で、台風によるフェーン現象が発生しやすく(特に前者)乾燥した熱風による火災や急激な気温上昇による雪崩なども起こりやすい。

なお、雨による被害が大きな台風を雨台風(カスリーン台風など)、風による被害が大きな台風を風台風(平成3年台風第19号など)と呼ぶが、勢力が強い台風の場合は、雨と風の両方で甚大な被害が出ることも多い。


台風による社会的な影響
交通機関の乱れ
特に航空やフェリー航路の場合、暴風を伴うと大変危険なこと、また航空の場合は機体の遣り繰りがつかない(行ったまま、台風通過まで戻って来れない)事等から台風が通過した後も運休するケースが多い。
また鉄道・バス・自動車道路(高速道路・国道など)も一定の風速または雨量をオーバーすると運休や通行止め、あるいは速度徐行がなされる場合もある。近年鉄道においては影響が予想される場合はあらかじめ長距離列車の運休や間引き運転・全列車の各駅停車運転などが行われ、事前事後のダイヤの混乱防止と輸送手段の確保の両立を図るケースが多い。
公衆施設(自治体の公共施設・サービス受付、レジャー施設、百貨店・スーパーマーケットなど)の営業休止・または早期打ち切り
スポーツ・コンサートイベントの中止・延期
屋内施設(ドーム球場や体育館、コンサートホールなど)で開かれるイベントであっても、交通機関のマヒや観客の安全などを考慮してイベントを中止する事例がある(プロ野球でのドーム球場の中止事例はドーム球場#ドーム球場での試合中止事例参照)。

台風と生物学的自然
台風は災害ではあるが、定期的に襲来するものであり、それなりに地域の自然の中で位置づけを持つものでもある。たとえば沖縄では台風の降水は地域住民にとっては水確保の上で重要な意味を持つ。同様に、沖縄における森林の物質循環を考える場合、落葉量に関しては、台風時のそれを無視することが出来ない。

また、台風に乗って移動する動物もある。定着している分布域ではないところに見つかるものを迷蝶というが、日本では熱帯域の種が本土で見つかる例があり、往々にして台風の後である。たとえばメスアカムラサキやカバマダラなどが、このようにして出現し、冬までに世代を重ねる例が知られる。それらは冬を越せない死滅回遊の例でもある。ウスバキトンボなどもこの例である。

また、台風が太平洋上の生物を日本沿岸に吹き寄せる例もある。台風通過後に砂浜にそれらが打ち上げられる場合があり、カツオノエボシやカツオノカンムリなどのクラゲ類、アサガオガイやルリガイ、あるいはササノツユやマルカメガイなどの翼足類などが見られることがあり、貝類採集家などがこれをねらう。


日本における記録的な台風

明治以前
永祚の風:989年9月(永祚元年8月)近畿地方。「夜、天下に大風。皇居の門・高楼・寝殿・回廊及び諸々の役所、建物、塀、庶民の住宅、寺社仏閣まで皆倒れて一軒も立つもの無く、木は抜け山は禿ぐ。又洪水高潮有り、畿内の海岸・河岸・人・畑・家畜・田この為皆没し、死亡損害、天下の大災、古今にならぶる無し、云々」(『扶桑略記』、原文は漢文)
弘安の役台風:1281年8月(弘安4年閏7月)西日本。弘安の役で日本に来襲した元・高麗連合軍14万人のうち約10万人溺死。
シーボルト台風:1828年9月(文政11年8月)西日本。9月17日(旧暦8月9日)、ドイツ人シーボルトが出島で、自宅が倒壊する直前に952hPaの気圧を観測した記録が残っている。この台風で難破したオランダ船から流れ着いた荷物の中から日本地図が発見され、後のシーボルト事件の発端となったので、気象学者の根本順吉が「シーボルト台風」と命名した。また、気象学者の高橋浩一郎の推定によれば、九州来襲時の中心気圧は900hPa、最大風速50m/s、総雨量300mmで、過去300年間に日本を襲った台風の中では最大のものとされている。有明海で高潮が発生し、佐賀藩だけで死者が1万人弱に達する被害が出た。

1900年代
1906年10月24日の台風:九州近海でサンゴ採り漁船が多数遭難、死者行方不明630名余り。

1910年代
1917年10月1日の台風:フィリピン東方から北東に進んで10月1日未明に東京北方を通過した台風で、東京湾に高潮発生、死傷者およそ3,000人、全半壊流失家屋6万戸。東京で記録した952.7ヘクトパスカルの最低気圧記録は2007年6月現在も破られていない。

1920年代
1921年9月26日の台風:本州南方をゆっくり東進していた台風が急に北上し、不意打ちの形で紀伊半島から日本を縦断。そのため警報発令が遅れ、富山県下で漁船の遭難多数。当時の伏木測候所長が世間の糾弾のため自殺した事件で知られる台風。ただし、測候所長の自殺の裏には気象観測施設に関する県と国のいさかいがあったようである。
新高台風(にいたかたいふう、1922年8月26日):8月24日関東地方を通過した台風が北上して26日にはカムチャツカ半島付近に達し、その近海にいた日本帝国海軍の巡洋艦新高が沈没した。高緯度であったので、事故発生時には台風は温帯低気圧に変わっていた可能性もある。初めて固有名(ただし非公式)が付いた台風。

1930年代
屋島丸台風(1933年10月20日):石垣島付近から西日本に進んだ台風。上陸時には衰えていたが、瀬戸内海で定期旅客船屋島丸が沈没、犠牲者69名。
室戸台風 (1934年9月21日)

1940年代
枕崎台風 (昭和20年台風第16号)
阿久根台風(昭和20年台風第20号)
カスリーン台風 (昭和22年台風第9号・Kathleen)
アイオン台風 (昭和23年台風第21号・Ione)
デラ台風(昭和24年台風第2号・Della)
ジュディス台風 (昭和24年台風第9号・Judith)
キティ台風 (昭和24年台風第10号・Kitty)

1950年代
ジェーン台風 (昭和25年台風第28号・Jane)
ルース台風 (昭和26年台風第15号・Ruth)
昭和28年台風第13号 (Tess)
洞爺丸台風 (昭和29年台風第15号・Marie)
狩野川台風 (昭和33年台風第22号・Ida)
宮古島台風 (昭和34年台風第14号・Sarah)
伊勢湾台風 (昭和34年台風第15号・Vera)

1960年代
第2室戸台風 (昭和36年台風第18号・Nancy)
昭和39年台風第20号 (Wilda)
第2宮古島台風 (昭和41年台風第18号・Cora)
第3宮古島台風 (昭和43年台風第16号・Della)

1970年代
昭和51年台風第17号 (Fran)
沖永良部台風 (昭和52年台風第9号・Babe)
昭和54年台風第20号 (Tip)

1980年代
昭和60年台風第13号

1990年代
平成2年台風第19号 (Flo)
平成3年台風第19号 (Mireille)
平成5年台風第13号 (Yancy)
平成11年台風第18号 (Bart)

2000年代
平成15年台風第14号 (Maemi)
平成16年台風第18号 (Songda)
平成16年台風第23号 (Tokage)

台風の統計
統計の基準について
日時-すべて日本標準時 (JST) 。(世界標準時 (UTC) で観測されたものを日本標準時 (JST) に直している。)
接近-台風の中心が日本の海岸線から300km以内に入った場合を「日本に接近した台風」としている。ただし、現在は気象官署からの距離で算出してある。
上陸-台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を「日本に上陸した台風」としている。ただし、沖縄本島などの離島や小さい半島を横切り短時間で再び海に出る場合は「通過」としている。

台風の平年値
1970年〜2000年までのデータを基にした平均値。
年間発生数:26.7個
年間日本接近数:10.8個
年間日本上陸数:2.6個

台風の記録
(統計資料がある1951年からの統計。2005年11月26日現在の記録)


数に関する記録
年間発生数 発生数が多い年 発生数が少ない年
順位 年 発生数 順位 年 発生数
1 1967年 39 1 1998年 16
2 1994年・1971年 36 2 1969年 19
4 1966年 35 3 2003年・1977年・1975年・
1973年・1954年・1951年 21
5 1964年 34

年間日本接近数 接近数が多い年 接近数が少ない年
順位 年 接近数 順位 年 接近数
1 2004年・1966年・1960年 19 1 1973年 4
4 1955年 16 2 1995年 5
5 2000年・1997年・1994年・
1965年・1961年・1958年 15 3 1977年 6

4 1983年・1979年 7
年間日本上陸数 上陸数が多い年 上陸数が少ない年
順位 年 上陸数 順位 年 上陸数
1 2004年 10 1 2000年・1986年・1984年 0
2 1993年・1990年 6 4 1995年・1987年・1980年・
1977年・1973年・1957年 1
4 1989年・1966年・1965年・
1962年・1954年 5



時期などに関する記録
発生日時が(一年の中で)早い台風 順位 名称 国際名 発生日時
1 昭和54年台風第1号 Alice 1979年1月2日 9時
2 昭和30年台風第1号 Violet 1955年1月2日 15時
3 昭和32年台風第1号 − 1957年1月3日 15時
4 昭和60年台風第1号 Fabian 1985年1月5日 21時
5 平成4年台風第1号 Axel 1992年1月6日 9時
5 昭和47年台風第1号 Kit 1972年1月6日 9時
7 昭和33年台風第1号 Ophelia 1958年1月7日 21時
8 昭和63年台風第1号 Roy 1988年1月8日 9時
9 昭和62年台風第1号 Orchid 1987年1月9日 15時
10 昭和46年台風第1号 Sarah 1971年1月10日 3時
発生日時が(一年の中で)遅い台風 順位 名称 国際名 発生日時
1 平成12年台風第23号 Soulik 2000年12月30日 9時
2 昭和27年台風第27号 Hester 1952年12月28日 9時
3 平成13年台風第26号 Vamei 2001年12月27日 9時
4 昭和50年台風第21号 − 1975年12月26日 21時
5 平成7年台風第23号 Dan 1995年12月26日 9時
5 昭和41年台風第35号 Pamela 1966年12月26日 9時
7 平成5年台風第28号 Nell 1993年12月25日 9時
8 昭和29年台風第23号 − 1954年12月24日 15時
9 昭和63年台風第31号 Val 1988年12月24日 9時
9 昭和34年台風第23号 Harriet 1959年12月24日 9時
上陸日時が(一年の中で)早い台風 順位 名称 国際名 上陸日時 上陸地点
1 昭和31年台風第3号 Thelma 1956年4月25日 7時30分 大隅半島南部
2 昭和40年台風第6号 Amy 1965年5月27日 12時 房総半島
3 平成15年台風第4号 Linfa 2003年5月31日 6時30分 宇和島市付近
4 昭和28年台風第2号 Judy 1953年6月7日 9時 八代市付近
5 平成16年台風第4号 Conson 2004年6月11日 16時 室戸市付近
6 昭和38年台風第3号 Rose 1963年6月13日 22時 宿毛市付近
7 平成9年台風第7号 Opal 1997年6月20日 11時30分 豊橋市付近
8 昭和53年台風第3号 Polly 1978年6月20日 18時 西彼杵半島
9 平成16年台風第6号 Dianmu 2004年6月21日 9時30分 室戸市付近
10 昭和56年台風第5号 June 1981年6月22日 20時 長崎県北部
上陸日時が(一年の中で)遅い台風 順位 名称 国際名 上陸日時 上陸地点
1 平成2年台風第28号 Page 1990年11月30日 14時 白浜町南
2 昭和42年台風第34号 Dinah 1967年10月28日 3時30分 愛知県南部
3 平成16年台風第23号 Tokage 2004年10月20日 12時 土佐清水市付近
4 昭和30年台風第26号 Opal 1955年10月20日 12時 田辺市付近
5 昭和54年台風第20号 Tip 1979年10月19日 9時30分 白浜町付近
6 平成10年台風第10号 Zeb 1998年10月17日 16時30分 枕崎市付近
7 昭和62年台風第19号 Kelly 1987年10月17日 4時30分 室戸市付近
8 ルース台風
(昭和26年台風第15号) Ruth 1951年10月14日 19時 いちき串木野市(現)付近
9 昭和36年台風第24号 Violet 1961年10月10日 8時 勝浦市付近
10 平成16年台風第22号 Ma-on 2004年10月9日 16時 伊豆市付近
長寿台風(台風でなかった期間を除く) 順位 名称 国際名 台風期間 発生日時 消滅日時
1 昭和47年台風第7号 Rita 19日 1972年7月7日 21時 1972年7月26日 21時
2 昭和42年台風第22号 Opal 18日6時間 1967年8月30日 9時 1967年9月17日 15時
3 昭和61年台風第14号 Wayne 17日18時間 1986年8月18日 15時 1986年9月6日 21時
4 昭和47年台風第9号 Tess 15日12時間 1972年7月9日 3時 1972年7月24日 15時
5 昭和26年台風第20号 Amy 14日12時間 1951年12月3日 9時 1951年12月17日 21時
5 平成6年台風第31号 Verne 14日12時間 1994年10月18日 9時 1994年11月1日 21時
5 平成9年台風第28号 Paka 14日12時間 1997年12月8日 3時 1997年12月22日 15時
8 平成4年台風第30号 Gay 14日6時間 1992年11月16日 3時 1992年11月30日 9時
9 平成15年台風第2号 Kujira 14日3時間 2003年4月11日 9時 2003年4月25日 12時
10 平成3年台風第20号 Nat 13日21時間 1991年9月16日 15時 1991年10月2日 9時


規模に関する記録
海上における中心気圧が低い台風 順位 名称 国際名 中心気圧
(hPa) 観測年月日 観測地点
1 昭和54年台風第20号 Tip 870 1979年10月12日 沖ノ鳥島南東
2 昭和48年台風第15号 Nora 875 1973年10月6日 フィリピン東方
3 昭和50年台風第20号 June 876 1975年11月19日 マリアナ近海
4 昭和58年台風第10号 Forrest 877 1983年9月23日 沖ノ鳥島南方
4 狩野川台風
(昭和33年台風第22号) Ida 877 1958年9月24日 沖ノ鳥島付近
6 昭和53年台風第26号 Rita 878 1978年10月25日 フィリピン東方
7 昭和59年台風第22号 Vanessa 879 1984年10月26日 フィリピン東方
8 昭和41年台風第4号 Kit 880 1966年6月26日 南大東島南方
9 昭和46年台風第35号 Irma 884 1971年11月12日 フィリピン東方
9 昭和34年台風第9号 Joan 884 1959年8月29日 宮古島南方
陸上(気象官署)における中心気圧が低い台風 順位 名称 国際名 中心気圧
(hPa) 観測年月日 観測地点
1 沖永良部台風
(昭和52年台風第9号) Babe 907.3 1977年9月9日 沖永良部(鹿児島)
2 宮古島台風
(昭和34年台風第14号) Sarah 908.1 1959年9月15日 宮古島(沖縄)
3 室戸台風 − 911.6 1934年9月21日 室戸岬(高知)
4 平成15年台風第14号 Maemi 912.0 2003年9月11日 宮古島(沖縄)
5 枕崎台風
(昭和20年台風第16号) − 916.3 1945年9月17日 枕崎(鹿児島)
6 第2室戸台風
(昭和36年台風第18号) Nancy 918.0 1961年9月15日 名瀬(鹿児島)
7 昭和15年台風
(名称なし) − 922.0 1930年8月9日 南大東島(沖縄)
8 昭和38年台風第14号 Gloria 923.5 1963年9月10日 石垣島(沖縄)
9 平成18年台風第13号 Shanshan 923.8 2006年9月16日 西表島(沖縄)
10 平成16年台風第18号 Songda 924.4 2004年9月5日 名護(沖縄)
上陸時(直前)の中心気圧が低い台風 順位 名称 国際名 中心気圧
(hPa) 上陸日時 上陸地点
1 第2室戸台風
(昭和36年台風第18号) Nancy 925 1961年9月16日 9時 室戸岬西方
2 伊勢湾台風
(昭和34年台風第15号) Vera 929 1959年9月26日 18時 潮岬西方
3 平成5年台風第13号 Yancy 930 1993年9月3日 16時 薩摩半島南部
4 ルース台風
(昭和26年台風第15号) Ruth 935 1951年10月14日 19時 串木野市付近
5 平成3年台風第19号 Mireille 940 1991年9月27日 16時 佐世保市南
5 昭和46年台風第23号 Trix 940 1971年8月29日 23時 大隅半島
5 昭和40年台風第23号 Shirley 940 1965年9月10日 8時 安芸市付近
5 昭和40年台風第15号 Jean 940 1965年8月6日 4時 牛深市付近
5 昭和30年台風第22号 Louise 940 1955年9月29日 22時 薩摩半島
10 平成19年台風第4号 Man-yi 945 2007年7月14日 14時 大隅半島
10 平成16年台風第18号 Songda 945 2004年9月7日 9時 長崎市付近
10 平成2年台風第19号 Flo 945 1990年9月19日 20時 白浜町南
10 昭和45年台風第9号 Wilda 945 1970年8月14日 23時 長崎市付近
10 昭和39年台風第20号 Wilda 945 1964年9月24日 17時 佐多岬
(参考) 室戸台風 − 911.6 1934年9月21日

枕崎台風
(昭和20年台風第16号) − 916.3 1945年9月17日

最大風速 順位 名称 国際名 最大
風速
(m/s) 風向 観測年月日 観測地点
1 昭和40年台風第23号 Shirley 69.8 西南西 1965年9月10日 室戸岬
(高知・気象官署)
2 ルース台風
(昭和26年台風第15号) Ruth 69.3 南 1951年10月14日 細島
(宮崎・燈台)
3 ルース台風
(昭和26年台風第15号) Ruth 67.1 南東 1951年10月14日 佐田岬
(愛媛・燈台)
4 第2室戸台風
(昭和36年台風第18号) Nancy 66.7 西南西 1961年9月16日 室戸岬
(高知・気象官署)
5 昭和29年台風第13号 Kathy 65.0 南南西 1954年9月7日 都井岬
(宮崎・燈台)
6 洞爺丸台風
(昭和29年台風第15号) Marie 63.3 南南西 1954年9月27日 神威岬
(北海道・燈台)
7 第2宮古島台風
(昭和41年台風第18号) Cora 60.8 北東 1966年9月5日 宮古島
(沖縄・気象官署)
8 洞爺丸台風
(昭和29年台風第15号) Marie 58.8 西南西 1954年9月26日 佐多岬
(鹿児島・燈台)
9 昭和45年台風第10号 Anita 57.5 北西 1970年8月21日 土佐沖ノ島
(高知・燈台)
10 昭和15年台風
(名称なし) − 57.0 北東 1930年8月9日 南大東島
(沖縄)

※測器破損のため推定値
最大瞬間風速 順位 名称 国際名 最大
瞬間
風速
(m/s) 風向 観測年月日 観測地点
1 第2宮古島台風
(昭和41年台風第18号) Cora 85.3 北東 1966年9月5日 宮古島
(沖縄県・気象官署)
2 第2室戸台風
(昭和36年台風第18号) Nancy 84.5 西南西 1961年9月16日 室戸岬
(高知県・気象官署)
3 第3宮古島台風
(昭和43年台風第16号) Della 79.8 北東 1968年9月22日 宮古島
(沖縄県・気象官署)
4 昭和45年台風第9号 Wilda 78.9 東南東 1970年8月13日 名瀬
(鹿児島県・気象官署)
5 昭和40年台風第23号 Shirley 77.1 西南西 1965年9月10日 室戸岬
(高知県・気象官署)
6 枕崎台風
(昭和20年台風第16号) − 75.5 南南東 1945年9月17日 細島
(宮崎県・燈台)
7 平成15年台風第14号 Maemi 74.1 北 2003年9月11日 宮古島
(沖縄県・気象官署)
8 昭和31年台風第12号 Emma 73.6 南 1956年9月8日 那覇
(沖縄県・気象官署)
9 昭和39年台風第20号 Wilda > 72.3 西 1964年9月25日 宇和島
(愛媛県・気象官署)
10 平成6年台風第13号 Doug 70.2 南東 1994年8月7日 与那国島
(沖縄県・気象官署)
強風域が大きい台風(直径順) 順位 名称 国際名 年 強風域
直径 (km) 強風域半径 (km)
1 平成9年台風第13号 Winnie 1997年 2400 南東 1600、北西 800
2 平成2年台風第12号 Yancy 1990年 2250 南東 1300、北西 950
2 昭和62年台風第13号 Freda 1987年 2250 北東 1500、南西 750
4 平成9年台風第25号 Keith 1997年 2200 1100
5 平成7年台風第12号 Oscar 1995年 2150 南 1200、北 950
6 平成2年台風第23号 Kyle 1990年 2050 北 1300、南 750
6 昭和61年台風第10号 Sarah 1986年 2050 北東 1300、南西 750
8 平成8年台風第9号 Herb 1996年 2000 1000
9 平成13年台風第4号 Utor 2001年 1950 南 1100、北 850
9 昭和56年台風第24号 Gay 1981年 1950 北東 1100、南西 850

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