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2009年7月22日(水)午前11前くらいから観測される皆既日食。
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その中でも悪石島では、6分25秒。
喜界島では、1分41秒。(午前10時57分ごろ〜10時59分ごろ)

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マングローブ

マングローブ(Mangrove)とは、熱帯〜亜熱帯地域の河口汽水域の塩性湿地に成立する森林のことである。紅樹林または海漂林とも言う。マングローブという用語は「森林全体」と森林を構成する「種」を表す場合があり、混乱を招くため、前者を「マングローブ(林)」、後者を「マングローブ植物」と使い分けることが一般的である。また、前者をマンガル(mangal)、後者をマングローブと区別することもある[1][2]。世界では、東南アジア、インド沿岸、南太平洋、オーストラリア、アフリカ、アメリカ等に分布し、日本では沖縄県と鹿児島県に自然分布するが、本州にも人工的に移植された場所がある(後述#日本のマングローブ)。

成立条件
熱帯から亜熱帯の海水に浸る土地に成立する。波当たりのない場所ではなく、主としてある程度以上の大きさの川の河口域に成立する。しかし、波当たりがなければ、たとえば内湾などでは普通の海岸でも生育する場所がある。

波当たりのない、遠浅で汽水の場所であるので、泥がたまりやすく、マングローブ林より海側の区域は干潟になる場合が多い。泥質に生育する樹木には往々に見られることであるが、泥質の中は酸素が不足がちになるため、呼吸根といわれる、地表に顔を出す根を発達させるものが多い。

マングローブ林の外縁(海側)のものは満潮時には幹や一部の葉まで海水に浸り、内側は塩分を含む泥質ではあるが、直接に海水を被ることはなく、そこから陸上の植生につながる。生育する植物の種は群落内の各地点で異なり、耐塩性の違いなどによって帯状分布を示す。

マングローブ林は、亜熱帯上部、たとえば九州ではせいぜい2mの高さのところもあるが、熱帯地域では30mに達するものがある。また、特有のつる植物もあり、場所によっては若干の草本も出現する。


生態系の特徴
マングローブは干潟の性質を持ちつつ、そこに樹木が密生する場所である。干潟は、河川上流からや海から供給される有機物が集まって分解される場所であるため、非常に生産力の大きい環境であり、多くの生物の活動が見られる場所である。しかしながら、表面構造の単純さが大きな難関になっている。それに対してマングローブでは同様な環境でありながら、樹木が密生し、特徴的な呼吸根が発達することでその表面の構造が複雑になり、様々な動物の隠れ家を与え、その幹の表面はコケ類や地衣類の繁殖を許す。

その底質は砂泥で、多くの有機物を含む事から、その表面以下では有機物の分解に伴う酸素消費によって嫌気性な環境となり、硫化水素の発生を引き起こす。


マングローブ植物

主要な種

マングローブ林を構成する植物は世界に70〜100種程度あり、主要な樹木の多くがヒルギ科、クマツヅラ科、ハマザクロ科(マヤプシキ科)の3科に属する種である。

日本国内で、マングローブ林にのみ分布が限定される種は、メヒルギ(ヒルギ科)、オヒルギ(ヒルギ科)、ヤエヤマヒルギ(ヒルギ科)、ハマザクロ(ハマザクロ科、別名マヤプシキ)、ヒルギダマシ(クマツヅラ科またはキントラノオ科、ヒルギダマシ科)、ヒルギモドキ(シクンシ科)及びニッパヤシ(ヤシ科)の5科7種である。これらは、マングローブ林の主要な構成種であり、分類学的にも近縁の群からかけ離れている。

上記の種に付随して、サキシマスオウノキやシマシラキ、テリハボク、サガリバナ、リュウキュウキョウチクトウ等の樹木が生育するほか、シイノキカズラなど特有のつる植物や草本をともなう場合がある。これらの付随する種は、後述する#半マングローブを構成する種も含まれる。


特徴

西表島のマングローブ(オヒルギ林)。主要構成樹種のヒルギ科の植物は、いずれもつやのある楕円形の葉を持つ。葉は分厚く、厚いクチクラ層に覆われる。呼吸根をもち、その形は種によってさまざまである。メヒルギはわずかに板根状になる。オヒルギのものは膝状に地表に顔を出す。ヤエヤマヒルギの場合、タコの足状に地表より上から斜めに根が伸び、幹を支えるようになるので支柱根とよぶ。

また、これらの植物は、果実が枝についている状態で、根が伸び始め、ある程度の大きさに達すると、その根の先端に新芽がついた状態で、果実から抜け落ちる。このように、親植物の上で子植物が育つので、このような種子を胎生種子と呼ぶ。親を離れた種子は、海流に乗って分散(海流散布)し、泥の表面に落ちつくと成長を始めるが、親植物から離れた後、下の泥に突き刺さり、その場所で成長する事もある。

他にも、マングローブ林を構成する木はいろいろあるが、海流に乗って分散する種子を作るものは数多い。


帯状分布
マングローブの樹種には帯状分布が見られる。

日本の場合は、一番海側にはヒルギダマシがまばらに出現する。低木で、根が泥の浅いところを這い、一定間隔でタケノコのように棒状の呼吸根を出す。背が高くならないので、満潮時には株全体が海水に没する場合がある。場所によってはハマザクロがここに出現する。

それより陸側では北方ではメヒルギ、南方ではヤエヤマヒルギが密な群落を作る。その内側にはオヒルギが生育する層がある。 さらに陸側の、ほとんど海水を被らないが、海水の影響を受ける区域には、サガリバナや、巨大な板根を作るサキシマスオウノキなどが生育している。西表にも生育が見られ、より南の海洋島にも広く分布するゴバンノアシもここに生育する。このあたりまでがマングローブ林であり、それより内陸へは、次第に陸の植生へと続く。このマングローブと陸地の境界付近にあたるやや乾燥した区域をバックマングローブと呼ぶ。


半マングローブ
真のマングローブ(true mangrove)に類似した植生として、半マングローブ(semi-mangroveまたはminor-mangrove)があり、広義のマングローブとして考えられている。マングローブ植物が、自然状態では潮間帯のみに生育し、陸地に分布を広げないのに対し、半マングローブを構成する植物(以下、「半マングローブ植物」とする。)は陸地での生育も可能な種が含まれる。半マングローブはマングローブと混在、あるいは周辺の陸地部に立地する。

また、半マングローブ植物もマングローブ植物と同様に、海水の塩分に対し適応した形態(クチクラ層が発達した葉など)や生理機能(塩分排出能など)を持っている種もある。

日本では、半マングローブを構成する植物として、代表的な種としてハマボウやハマジンチョウ、ハマナツメなどが挙げられるが、上述した種も含まれる。


生息する動物

アメリカヒルギの葉を運ぶカニマングローブ林は海水の影響のもとにある。海側は干潟に接し、陸側は海水の影響がなくなるところまでにあたる。主要な動物は海産の底生生物である。

潮が引いた時には、多数のカニが出現する。干潟の近くではシオマネキ類やミナミコメツキガニなどが出現し、森の中にはアシハラガニ類やイワガニ類が多数生息している。潮が満ちると地面に掘った穴の中にもぐりこんでやり過ごすものが多いが、中には木に登って過ごすものもある。なお、潮が満ちるとガザミやノコギリガザミなど、大型のカニが姿を現す。貝類では、キバウミニナなどの巻貝、ヒルギシジミなどの二枚貝がいる。これらの多くはマングローブ植物の落葉や種子を食べている。特にマングローブの落葉を直接消費するキバウミニナやある種の大型のカニ類はマングローブ生態系の炭素循環において重要な存在である。

魚類では、干潟や呼吸根の上でトビハゼ類が活動するが、潮が満ちると他の多くの海水魚が侵入する。木の呼吸根が複雑に入り組んだマングローブ地帯は身を隠すのに都合がよく、アイゴ類やハゼ類など、多くの小魚がみられ、さらにそれらを捕食するフエダイ類やオオウナギなどの大型魚もいる。

マングローブを利用する哺乳類や鳥類もいる。大東諸島に生息するダイトウオオコウモリはマングローブを昼間のねぐら場所として利用している[3]。 また、西表島での調査結果によるとメジロを中心とした鳥類の混群が確認されており、特にメジロはオヒルギの花の蜜を餌としていることも報告されている[4]。

また、マングローブ植物そのものを生息場所としている動物もいる。貝類のイロタマキビガイやマングローブ植物イワガニ科のヒルギハシリイワガニ等の小動物がマングローブ植物の幹や支柱根で生活している。また、固着性動物であるフジツボの仲間のシロスジフジツボがヤエヤマヒルギに付着している事例も報告されている[5]。


日本のマングローブ

石垣島宮良川河口の群落
沖縄本島漫湖の群落
静岡県南伊豆町のメヒルギ群落日本では、九州南端の鹿児島県喜入町(現鹿児島市)にあるメヒルギ群落がマングローブの北限であり特別天然記念物にも指定されている(喜入のリュウキュウコウガイ産地)。しかし、江戸時代に移植されたとの説もあり、自然分布での北限は種子島であると考えられている。それ以北では、ハマボウの群落が時にマングローブに似た様子を見せるが、ほとんど広がりをもたない。また、伊豆半島ではメヒルギが植樹されており、定着の北限とされる。

種子島には、メヒルギが生育しており、自然分布でのマングローブの北限と考えられている。種子島の湊川と大浦川は、「種子島のマングローブ林(湊川、大浦川)」として環境省の日本の重要湿地500に選ばれている。

屋久島には、メヒルギが生育している。島南西部の栗生にマングローブ林が成立しており、屋久島町の天然記念物に指定されている。

奄美大島には、オヒルギとメヒルギが生育しており、このうちオヒルギは奄美大島が北限である。住用川と役勝川の河口が住用村マングローブ国定公園特別保護地区として保護されている。

沖縄島(沖縄本島)には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキの4種が生育しており、このうちヒルギモドキは島北部の億首川の河口にしか見られない。ヤエヤマヒルギとヒルギモドキについては、沖縄島が北限である。その他に、島北部の慶佐次、南部の漫湖等でマングローブ林が発達している。このうち種子島の慶佐次のマングローブ林は、「東村の慶佐次マングローブと流入河川」として日本の重要湿地500に選ばれている。

久米島には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの3種が生育している。島東部の儀間川河口に島唯一のマングローブ林が成立している。

宮古島には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシが生育しており、このうちヒルギダマシは宮古島が北限である。島北部の島尻にマングローブ林がある。

石垣島には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシ、ヒルギモドキ、マヤプシキの6種が生育しており、このうちマヤプシキは石垣島が北限である。島内では宮良川河口のマングローブが最も広く、「宮良川のヒルギ林」として国指定天然記念物となっているほか、島西部の名蔵アンパルにもマングローブ林が広がり、国指定鳥獣保護区及びラムサール条約登録地になっている。

西表島には、上述のマングローブ植物7種が全て生育しており、仲間川や浦内川の河口に広大なマングローブ林が発達している。特に仲間川のマングローブ林は、仲間川天然保護区域に指定されている。


マングローブの破壊と再生
近年、世界各地でマングローブの破壊が問題になっている。東南アジアでは、木炭の材料とするための伐採と、海岸沿いの湿地をウシエビ(ブラックタイガー)などのエビ養殖場とするための開発が主な原因となっている。また、家畜の飼料とするための伐採も行われている。そのため、あちこちでマングローブが消滅しつつある。 熱帯雨林の破壊が地球温暖化とのかかわりで問題になったように、マングローブの破壊も同様な問題として注目されるようになった。また、マングローブが海の水質浄化にはたす役割が大きいことが知られるようになり、世界の湿地帯の価値の見直しとも連動し、その意味でも注目を受けつつある。

現在、あちこちでマングローブの再生を目指した試みが行われている。紅海では砂漠の沿岸でマングローブの形成が試みられた。砂浜では風と波のために生育が維持できないが、枯れ木などを使って柵を作り、水流を止めるようにすれば生育が始まり、群落が少し出来れば、それが波除けとなって次第に面積が広がると言う。

日本でもマングローブの浄化作用を利用しようとの目的で、マングローブ林形成を目指す事業が各地で行われている。沖縄県那覇市の漫湖にはマングローブ林が植樹され、分布範囲が広がっている。しかし、上流からの土砂の流入や生活排水の流入、廃棄物が原因という可能性もあるが、干潟の陸地化や悪臭などの問題も生じている。

さらに、本州の太平洋岸地方でも、あちこちでマングローブを育てようとの試みが行われている。これらの地域は、本来の分布域ではなく、そのままでは生育させることが難しい。そこで、ビニールシート等をかけて保温する方法などもとられている。だが、本来根付かない植生を根付かせることは自然植生の撹乱であるとの意見もある。

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